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PMTC(メンテナンス)

メンテナンスポリシー(口腔・全身の診査とプロフェッショナルケアー)

細菌やバクテリアによる感染の危険性、食習慣による酸ショクや色素沈着、歯軋りや咬みしめによる異常な咬合力、これらは治療が終わっても完全になくすることは困難です。口腔の健康状態を回復した後のメンテナンスを成功させるためには、適切なプラークコントロールと、歯列・咬み合せを守る力のコントロールが必要です。一人一人の口の中、全身状態は千差万別で、小児であれば成長発育にも個人差があり、口呼吸、異常習癖、生活習慣の定期的なチェックが欠かせません。成人においては、小児よりもすでに生体の歪みが各所に発生している患者さんが多く、虫歯、歯周病はもとより、咬み合せも変化することが多く見られます。

松崎ファミリー歯科矯正歯科では、いろいろな角度 “歯周炎局所のリスク評価・ライフステージからみた評価・全身のリスクファクターからみた評価・ライフスタイル、特に食生活からみた評価”を重視し、それぞれの評価に基づいてメンテナンスプログラムと来院間隔を決めて行っています。健康は、口腔と身体全体の、形とリズムに歪みがないことが前提条件です。

松崎ファミリー歯科矯正歯科では、口の中だけをメンテナンスするのではなく、健康をメンテナンスしています。

虫歯とは?

歯の構造

歯の構造まず歯の構造について説明します。歯はお口の中に出ている歯冠という部分と骨の中に埋まっている歯根という部分に分かれます。歯冠部はさらに表面からエナメル質、象牙質、歯髄(歯の神経)という成分から成っています。歯根では象牙質の上を覆っているのがセメント質と呼ばれる組織になります。

エナメル質はほとんどが無機成分からなり、人体の中でで最も硬い組織です。象牙質はやや有機成分が多く、エナメル質よりは硬度が劣ります。また、象牙細管と呼ばれる細い管を通して歯髄とつながっています。ですから、虫歯が進んで象牙質が露出すると、しみたり痛みが出たりするわけです。また、セメント質は本来はお口の中には出ていませんが歯周病が進んだりして、歯肉が下がってくると現れてきます。

虫歯はどうやってできるの?

虫歯とは、お口の中の細菌が、炭水化物(糖質)を栄養源として、産生した酸によって歯が溶けていくといった歯の崩壊を主な変化とする病気のことです。

最近ではさらに特定の細菌が虫歯の発生に関与していることが判明し、虫歯が細菌による感染症であるという考えが広く認識されています。

しかし、その他の感染症と異なり、食生活など、さまざまな環境によってその発症および進行が左右される生活習慣病としての側面も同時にもちあわせている複雑な病気と言えます。

虫歯の原因となる細菌ですが、一種類だけではなく、何種類かの細菌が原因となっているといわれています。ただ、細菌が歯を溶かすには歯にくっついて留まらなければいけません。ミュータンス菌という菌は糖質から多糖体というネバネバした物質を作り出し、それによって歯の表面に留まることができるのです。この多糖体のおかげで他の細菌も歯に留まることができ、ミュータンス菌以外の酸を産生する細菌も虫歯を進行させることができるのです。

また、先ほども説明しましたが、虫歯がエナメル質の範囲にとどまっているうちは痛みを感じません。痛くなってから歯医者に行く方も多いと思いますが、症状が出る頃には虫歯は象牙質にまで達しているのです。

虫歯の仕組み

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虫歯予防処置の流れ

1.歯垢の染め出し

歯垢の色は白いのでよく見ないと見過ごしがちです。そこで歯垢がついているかどうか一目で分かってもらうためにまず歯垢の染め出しをします。

歯垢の染め出し方法

2.デンタルフロス、超音波洗浄器等による歯垢の徹底的な除去

これから、赤や青に染まったところをきれいにしていきます。まず電動歯ブラシのようなものでだいたいの汚れを除去します。しかし、歯と歯の間や歯と歯肉の間についた歯垢は歯ブラシだけでは除去できなせん。そこで歯と歯の間はデンタルフロス(糸ようじ)、歯と歯肉の間は超音波の器具を使って歯垢を取り除いていきます。

歯垢除去の写真

3.ホワイトスポットのチェック

歯垢を除去ししっかり乾燥させるとホワイトスポットのあるところははっきり確認できます。

ホワイトスポットの写真
このホワイトスポットは脱灰が進んでおり、
このままほおっておくと虫歯になってしまう可能性が高い部位です。

4.フッ化物の塗布

ホワイトスポットの再石灰化を促進するため、フッ化物を塗布します。

フッ化物塗布の写真

5.グラスアイオノマーセメント(フッ化物を含んだ材料)の塗布

アイオノマー塗布後の写真当院ではフッ素塗布後、ホワイトスポットにグラスアイオノマーセメントという材料を塗布しています。グラスアイオノマーセメントとはどういうものでしょうか?

主成分として含まれているアルミノシリケートガラスという成分の中にフッ化物が含まれており、これはフッ素が長い期間にわたり少しずつ放出されることがよく知られています。この作用を利用してホワイトスポットの再石灰化を促進させようというのがこの材料を使用する目的です。

注意事項
  • 処置後30分間は飲食禁止。
  • 3ヶ月毎の処置が必要。

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歯ブラシの種類と磨き方

当院では数種類の歯ブラシを用途に応じて使い分けています。

歯ブラシ

いわゆるスタンダードな歯ブラシです。ヘッドが小さく、毛が硬すぎないものを使用してください。

  • 一般用
    一般用
  • 重度歯周病用(軟毛を使用)
    重度歯周病用(軟毛を使用)

基本的な磨き方

スクラビング法
要点としては
  1. 毛先を歯に直角に当てて磨く。
  2. 軽い力(約200~300g)で磨く。
  3. 小刻みに動かして磨く。
の3つが挙げられます。この時、縦や横に強い力で磨くと毛先が倒れてしまい、歯垢が上手に落とせません。また、歯が削れたり、歯ぐきが下がってくる原因にもなります。
バス法
歯周病が進行した人のための基本的な磨き方です。
歯ブラシの毛先を直角ではなく、歯と歯肉の境目(歯周ポケット)に当てて軽い力で小刻みに振動させて磨きます。

ライフステージに合わせた歯磨きの仕方

1歳前後 保護者とのかかわり 保護者磨き(全面的に磨いてあげる)
目標 歯磨きの習慣づけ
注意点 上顎乳前歯の虫歯
うがいの練習開始
 
2歳前後 保護者とのかかわり 保護者磨き+模倣磨き(兄弟や大人のまねをして磨く)
目標 歯磨きの練習開始
注意点 乳臼歯の噛み合わせの溝の虫歯
フォーム状のフッ化物配合歯磨き剤の使用
前歯の外側と奥歯の噛み合わせの溝を磨く
 
3~5歳 保護者とのかかわり 練習磨き(歯磨きの練習をしながら磨く)
+仕上げ磨き
(子供の不十分なところを保護者が補って磨いてあげる)
目標 食べたら磨く習慣の確立
注意点 乳臼歯の歯と歯の間の虫歯
いつ歯を磨くか理解させる
 
6~8歳 保護者とのかかわり 練習磨き+点検磨き
(永久歯を中心に仕上げ磨きをしながら、自立できるように指導する)
目標 寝る前の仕上げ磨きの継続
歯磨きの自立の促進
注意点 永久歯(第一大臼歯)の虫歯
上顎前歯の虫歯
忘れずに自分から磨くようにする
フッ素入り歯磨き粉を使用する
 
9~11歳 保護者とのかかわり 自立磨き
(子供自身が主体的に歯を磨く)
目標 磨き残しのない歯磨きの促進
注意点 小臼歯、第二大臼歯の虫歯
磨きにくいところを工夫して磨くようにさせる
 
12~19歳 保護者とのかかわり 自立磨き(主体的に全ての歯を磨く)
目標 規律ある生活の見直し
注意点 歯と歯の間の虫歯
 
20~39歳 保護者とのかかわり 自立磨き
目標 多忙な中で効果的歯磨きをする
注意点 虫歯の重症化
歯間清掃用具の使用
 
40~69歳 保護者とのかかわり 自立
一部介助
目標 歯と歯の間、歯と歯肉の間の歯磨きの徹底
注意点 歯根面の虫歯
歯間ブラシを使用する
 
70歳~ 保護者とのかかわり 自立
一部介助
全介助
目標 テクニックに応じた磨き方の習得
自立支援と介助者との役割分担の明確化
注意点 歯の喪失の急増期
唾液分泌の減少
残存歯や入れ歯を工夫して磨く
出来ない部分は介助磨き

ワンタフト系ブラシ

ワンタフト系ブラシの写真ワンタフト系ブラシは植立毛が一束の歯ブラシです。ヘッドが小さく操作性に優れるため、さまざまな用途があります。普通の歯ブラシでは届きにくい部分に毛先を容易に当てることができます。狭い部位での細かな操作もしやすいので、歯垢の除去が効率よく行えます。

特に効果的な部位は歯と歯の間や歯と歯肉の間や一番奥の歯の後ろ側です。また、矯正装置が付いている場合にも効果的です。

 

基本的な磨き方

基本的には、歯垢が停滞しているところに直接ブラシの毛先を当てて、細かく振動させて歯垢を除去します。
  1. 歯と歯の間では、毛先を当てて小さく円を描くように回します。
  2. 歯と歯肉の境目では境目に沿って数回往復させます。

磨きにくい方へのアドバイス

ワンタフト系ブラシの小さな毛束は力が集中しやすく、誤って歯肉を傷つけることもありますので使用時の力のかけ方には十分注意してください。また、あまり一般に浸透していないので最初は慣れなくてなかなかうまく磨けないと思います。そこでいくつか磨き方のポイントをお教えします。参考にしてみてください。
  1. 鉛筆の持ち方で持ち、薬指や小指を顎や唇付近に置き、口紅を塗る要領で使用する。
  2. ブラシを持つ反対の手で肘を受けるように固定して使用する。
  3. イスに座り、ブラシを持つ手の肘を肘掛けや背もたれに固定して使用する。
  4. イスに座り、テーブルに肘をついて使用する。

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メンテナンスQ&A

キシリトールって虫歯予防効果があるのですか?
はい。キシリトールはイチゴやプラムなどに多く含まれている糖アルコールの一種で糖質の中でも砂糖と並んで最も甘味が強いものです。工業的には白樺や樫の木などに含まれるキシランという食物繊維を原料として作られています。
ミュータンス菌は糖を食べてネバネバした多糖体と酸を作ります。ところがミュータンス菌は例外的にキシリトールを分解できません。このためまったく酸を産生せず、ネバネバも作らないだけでなく、ミュータンス菌はキシリトールを吸収しているうちにほかの糖を発酵させる能力もなくなって発育しなくなってしまいます。さらに長期間、くりかえしキシリトールを食べているとミュータンス菌でありながら虫歯を作る能力のない性格のミュータンス菌が増えるらしいのです。何ヶ月かキシリトールのガムを噛んでいる人はガムを噛むのをやめても長期間効果が持続するという研究もあります。
このようにいいことばかりのキシリトールですが過信しすぎて肝心の歯磨きがおろそかになってしまう人がいますので注意しましょう。また、キシリトールは消化、吸収されにくいものなので食べ過ぎると下痢を起こす可能性があります。食べ過ぎにも注意してください。
フッ素には毒性があると聞きましたが大丈夫ですか?
フッ素は天然に存在するものなので濃度が適正であれば体に害はありません。しかし、食塩(塩化ナトリウム)が体にとても重要な物質でありながら過剰に摂取すると高血圧などの問題を引き起こすようにフッ素イオンもあまり大量に摂取すると有害です。現在歯科医院で使っている濃度や頻度、歯磨き粉に入っている濃度であれば問題はありません。
虫歯予防処置はなぜ3ヵ月毎に処置が必要なのですか?
予防処置で使用するフッ素は濃度が高く(約9,000ppm)、市販の歯磨き粉に入っているフッ素濃度(約1,000ppm)の10倍の濃度です。この濃度のフッ素を歯面に塗布するとフッ化カルシウムという物質が歯の表面に生成されます。塗布直後のフッ化カルシウムは唾液に溶けませんが、酸性状態に置かれると少しずつ溶け出し、フッ素イオンを放出していきます。これが歯の脱灰の抑制と再石灰化の促進に働くのです。塗布直後のフッ素濃度は急激に上昇しますが、食事をしたり歯磨きをしたりしているうちにフッ素濃度の高い歯の表面は失われていきます。よって定期的に処置を続ける必要があります。約3ヶ月おきにフッ素を塗布していけばフッ素濃度が持続し、強い歯質が持続するのです。また、ホワイトスポットも定期的な診査が必要です。
虫歯予防処置の後はなぜ30分飲食禁止なのですか?
フッ素を塗布したあとは歯質に浸透するまで一定の時間がかかります。すぐに飲食をするとせっかく塗ったフッ素が歯質に取り込まれる前に洗い流されてしまいます。約30分あれば十分に歯に浸透します。
いったん歯質に取り込まれると数日間は歯垢の付きにくい歯面になります。
虫歯予防処置は何歳から何歳まで行えばよいのですか?
基本的には歯が生え始めてからすべての歯がなくなるまでが予防処置の適応です。ただ、歯が生え始めてから2~3年の間が最も虫歯のリスクが高いので1歳頃から永久歯の生え終わる13歳頃までが最適応の年齢と言えます。

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